はまらないもの

とりとめのない文章集

いろはルート(原作小説版)の攻略情報、ごめんなさいテンプレ

はじめに

いろはルートの概要

  • いろはルートは、生徒会選挙編(8巻)で追加されたシナリオです。
  • シナリオの大部分は、雪乃グッドエンドに至るシナリオと重複しますが、フリーペーパー編(10.5巻)は、いろはルートのみに発生するイベントです。
  • また、雪乃グッドエンド時にいろはの好感度がカンストしていると、特別なアフターエピソード2編(「さりげなく、なにげなく、一色いろはは未来を紡ぐ。」「いかなる場所でも、何をしてても、一色いろはは清々しい。」)が解放されます。
  • 現在実装済みのエンディングは、一種類のみです。

いろはルートの特徴

好感度メーター(ごめんなさいテンプレ)

概要
  • いろはルートでは、雪乃・結衣ルートとは異なり、好感度メーター(通称:ごめんなさいテンプレ)が登場します。
  • 好感度メーターは、その時点での、いろはから主人公への好感度パラメータを開示するものです。攻略のヒントを含んでいるので、注目しましょう。
  • 好感度メーターの一覧は、後述シナリオメモを参照のこと。
確認方法
  • 好感度メーターは、いろは個別イベント時の特定タイミングに、シナリオ中のいろはのセリフとして表示されます。
  • いろはのセリフのうち、「ごめんなさい」が含まれる早口のセリフが、好感度メーターです。必ず「ごめんなさい」を含むことから、本記事では「ごめんなさいテンプレ」と呼びます。

システムアナウンス

  • いろはルートでは、ときどき、いろは本人によるシステムアナウンスがあります。
  • 詳細は、後述シナリオメモを参照のこと。

いろはルートのシナリオメモ

いろはルートのシナリオのうち、好感度メーター(ごめんなさいテンプレ)とシステムアナウンスに該当するセリフの一覧と解説です。

  • 「は? な、なんですか口説いてるんですか、ごめんなさい無理です。好きな人がいるので」 (8巻310ページ)

    • いろはルートは、生徒会選挙編(8巻)で実装されました。実装当初なので、当然ながら好感度はゼロです。
  • 「なんですかそれ口説いてるんですかごめんなさい狙いすぎだし気持ち悪くて無理です」(8巻345ページ)

    • この時点でもゼロ。
  • 「はっ! もしかして、今の行動って口説こうとしてましたかごめんなさいちょっと一瞬ときめきかけましたが冷静になるとやっぱり無理です」(9巻69ページ)

    • 荷物持ちは9巻の重要モチーフ。八幡がいろはの荷物を持つたびに、いろはの好感度が上がります。いろはす、意外とちょろい。
    • もっとも、雪乃や結衣が見ているところでやると、二人の好感度が下がることがあります。
      • 足音が途絶えたので振り返ると、二人ともそのコンビニ袋を凝視していた。由比ヶ浜は呆気にとられたように見つめ、雪ノ下は冷え冷えとした視線で見ている。(9巻274ページ)
      • 気づいたら手を伸ばし、一色の腕から段ボール箱を奪い取っていた。[中略]雪ノ下と由比ヶ浜にひと言断ってから行こうと扉の前で振り返ると、二人ともぴたりと動きを止めて、段ボール箱を注視していた。(10巻137ページ)
  • 「なんですか傷心につけ込んで口説いてるんですかごめんなさいまだちょっと無理です」(9巻362ページ)

    • 告白失敗直後のいろはの荷物を持ってあげたことで、だいぶ好感度が上がりました。いろはルート解放までもう少し。
    • ちなみに、いろはルートの解放条件は複雑で、クリスマス合同イベントを八幡ひとりで手伝う選択肢を選んだうえで、かつ、小町に相談したときに発生する「本物が欲しい」イベントを経る必要があります。フラグ管理がめんどくさいです。
  • 「今の状況は考えようによってはチャンスですからね。普通はみんな告ってそこで諦めるわけじゃないですかー? その上、葉山先輩は告られたりするのにうんざり気味なわけで、そこでわたしというある意味安パイが伏兵、間違えましたふくよかな癒しとなるわけですよ!」(10巻162ページ)

    • システムアナウンス。いろはルート解放のお知らせ。
      • 今まで攻略不可能キャラだと思われていたのが、アペンドディスクでシナリオ追加、ルート解放みたいなことなのかしら……。(10巻161ページ)
  • 「はっ! なんですかもしかして今わたしのこと口説いてましたか一回遊びに行ったくらいでもう彼氏面とか図々しいにもほどがあるのでもう何回か重ねてからにしてもらっていいですかごめんなさい」(10.5巻110ページ)

    • いろはと二人でお出かけするたびに、好感度が上がります。とてもシンプルな仕組み。
    • 千葉デート(10.5巻)は、いろはルートのみで発生する個別イベント。
  • 「なんですか口説いてるんですか甘いものだけに甘い言葉を囁けばいけるんじゃないかとかちょっと考えが甘いのでもう少しよく考えて出直して来てくださいごめんなさい」(11巻145ページ)

    • いろはルート継続。
  • 「はっ! もしかして先々『もう妹とは思えない……』って言ってわたしのこと口説く気でしたかさすがに今の今だとちょっとときめきようがないのでまたの機会に出直してきてくださいごめんなさい」(12巻254ページ)

    • いろはエンドに必要な好感度まで、あと少し。
  • 「は! わたしのためですか! なんですかそれ口説いてるんですか特別扱いって悪い気はしませんし困っているところを助けられるのは嫌いじゃないですがそれはそれとしていろいろ片付けてからお願いしますごめんなさい」(13巻58ページ)

    • もはやお断りしてない。好感度はカンストしています。
    • いろはエンドを見るための残る条件は、プロムを成功させ、いろはの願い(提案)を聞き届けること。
  • 「はっ! もしかして、業務連絡にかこつけてわたしとの距離を縮めてそろそろ告白する気でしたか遊びに行くくらいはいいんですけどそれ以上は全部終わってからにしてくださいごめんなさい」(14巻232ページ)

    • ここから、いろはルートの最終イベントが始まります。選択肢しだいで、「世界の後輩」エンド(いろはエンド)を見ることができます。
    • なお、本編では、いろはの好感度をカンストしても、いろは告白イベントは発生しません。そういう仕様。つまり「俺の後輩」エンドは未実装です。
  • 「ぶっちゃけ一番現実的なラインだと思うんですよね〜。可愛い後輩の可愛いワガママに付き合わされて、なし崩しになぁなぁの関係続けるのって悪くなくないですか?」(14巻235ページ)

    • 「世界の後輩」エンドへ分岐するための、最後の選択肢。「一色のワガママに付き合う」選択肢を選んだら、いろはエンドを迎えます。
      • それはひどく魅力的な提案だった。もしかしたら、一番理想に近い形だったのかもしれない。一瞬、自分の心が揺れたのを確かに感じた。[中略]「……言い訳、わたしがあげてもいいですよ?」(14巻235-236ページ)
    • いろはのワガママを断ると、雪乃ルートのイベントへ進みます。
      • 反射的に身を引くと、椅子のキャスターがからから鳴って、距離ができる。すると、一色も元いた椅子へすとんと座った。(14巻236ページ)
  • 「は? いや全然違いますけど一応まだワンチャン葉山先輩ツモれれぱいいなとは思ってます。最悪向こうが振り込んできたらそれはそれでって感じですけどわざわざ待ち変えたり手を崩してまでベタオリする気はないんで」(14巻481ページ)

    • システムアナウンス。いろはルートの実績発表。
    • このセリフの意味については、後述雪乃グッドエンド時のいろはのセリフの意味を参照のこと。
  • 「は! もしかして今⼝説いてましたかできる上司がちゃんと⾒ててくれてるっぽい感じはキュンとしなくはないですけど綺麗な体になってから出直してきてくださいごめんなさい」(「いかなる場所でも、何をしてても、一色いろはは清々しい。」)

    • 新奉仕部編は、雪乃グッドエンドのアフターエピソード。いろはは「愛され後輩ポジション」。
    • 雪乃とのフラグを折ればいろはルートに入れるかのような誘い言葉ですが、ブラフです。雪乃エンド後の「綺麗な体になる」選択肢は、バッドエンド「雪ノ下家の怒り」へ直行します。

雪乃グッドエンド時のいろはのセリフの意味

次のいろはのセリフの意味は、以下のように理解ができます。

「は? いや全然違いますけど一応まだワンチャン葉山先輩ツモれれぱいいなとは思ってます。最悪向こうが振り込んできたらそれはそれでって感じですけどわざわざ待ち変えたり手を崩してまでベタオリする気はないんで」(14巻481ページ)

  • たとえば、いろは、雪乃、結衣、陽乃の四人で麻雀卓を囲んでいるとします。葉山と八幡は、それぞれ麻雀牌の名称。葉山は赤ドラ+表ドラ。

  • いろはの当たり牌は、葉山と八幡。早々に葉山待ちの手を聴牌し、その後、葉山・八幡の両面待ちとなりました。本命は点数の高い葉山なので、「待ち変えたり」する気はありませんが、八幡が来ても上がれる状態です。

  • 葉山は、陽乃の支配を受ける運命にあります。麻雀は異能バトルだから、きっと、陽乃(CV. 中原麻衣)は、必ず葉山をツモできるみたいな能力を持っているのでしょう。陽乃の能力に抗っていろはが葉山をツモれる可能性は、楽観的に見ても「ワンチャン」くらいしかありません。

  • 八幡は、雪乃の手牌となっています。いろはが八幡で上がるためには、雪乃(「向こう」)からの振り込みを待つしかないですが、その終わり方は「『最悪』それでもいい」という程度のものでしかありません。きっと、得点とか親の関係で、いまは雪乃に上がってもらうのが都合がいいと考えているのでしょう。

  • いろはの本命は、赤ドラ+表ドラの葉山。しかし、葉山をツモれる見込みが低く、また、八幡をツモして上がれる見込みがないことにも勘付いています。

    • それでも、「待ちを変えたり」「ベタオリする気はない」のは、能力「女の子の特権」(14巻481ページ)持ちだから。効果は不明だが、諦めずに聴牌を続けることで、聴牌する手の点数が上がり続けるみたいな能力なのでしょう。